ripples

なんともない日

ヌマエビ

小学校のグランドの奥に小さな物置があった、そこには体育で使う道具などが置かれていて、その後ろには細めの幅の道と用水路があったけれど、立ち入り禁止で、そこには行ってはいけないことになっていた。でも子どものときはみんなそうだったろうけど、裏が大好きで、「裏道」、「裏」、「狭い道」というのにいつも行きたかった。

休み時間友達と3人で良くその裏の用水路に行った。そこには小さなエビ泳いでいた。

汚いなどという発想もなく手を突っ込んで、捕まえたエビを袋に入れて廊下で持ち歩いてると、校長先生に話しかけられた。びっくりしたけれど、校長先生は怒ることもなく、捕まえたのか〜みたいな優しい声かけだけをした。

 


今でも細い道があるとついつい通りたくなってしまうけど、出た先は大体住宅街で、面白いことはまずなかったりする。ひょっとすると、子どもの時だったら見つけていた細い道も今では見過ごしているかと思うと、もったいない気がする。それでもたかが、裏を純粋に楽しむような気持ちを今でも持っていたいなと思う。ヌマエビあれ以来見ていないかも、探してみようかな。