ripples

なんともない日

夫婦を羨む時

「夫婦」という関係について1番良いなぁと思う瞬間は、夫婦喧嘩の話を聞いたときだったりする。

 


「喧嘩のきっかけは些細なことで、感情がどんどんエスカレートしちゃって怒鳴りあっただとか、向こうが許せない一言を言ってきて、我慢が限界に来たのだとか、向こうも自分も怒鳴りあってしまった」

みたいな良く聞く話でだ。

 


例外もあるだろが、恋人とはまた違う距離感をここに、感じる。自分の場合だが、付き合ってきて大声で怒鳴りあったこともないし、カーッとなって思いもよらない言葉をかけた記憶もない、傷つけない言葉を探しながらしか会話した記憶がない、そしてそれが良いことだと思っていた。でも、蓋を開けてみれば良いあえてない=話し合えてない

ということでもあり、かえって傷つけてしまっていたりもするし、感情的になれないことがいいこととは安直に言えないよなとも思う。

 


夫婦関係にはそれを超えた信頼関係のようなものを感じる。穏やかだったたり、物凄く仲の良かった2人が夫婦喧嘩をすることも少なくないだろう。

わがままに道徳的でない発言をぶつけても、相手は自分を嫌うという、離れるとは夢にも思っていないような、それがどこか遠くにあるような気がしている。片方が相手に不安に思うことが怖ければ、一時的にでもストッパーのない夫婦喧嘩にはならないだろう。さらけ出せるというのは、究極的な甘えでもある気がする。だからそんなにも甘えられる人が居るというのは、とても安心感のあることなんだろうと思う。

 


とはいえ、マジでブチギレて離婚まで行く人もいるし、傷つけることは良くないことだとはわかっている。さらに夫婦当事者はこれだから何も知らない奴は…とお思いでしょうが、羨ましがれるのはそうなってない者の特権でもあるので、どうか許して欲しい。